死刑執行回避署名活動ご協力への御礼と決意

2018(平成30)年12月1日

オウム真理教家族の会(旧称被害者の会)会員一同

死刑執行回避署名活動ご協力への御礼と決意

私たちは、宮前一明、横山真人、端本悟、林泰男、早川紀代秀、廣瀬健一、豊田亨、井上嘉浩、新実智光、土谷正実、中川智正、遠藤誠一、以上12名の死刑執行回避を求める署名活動を2006年9月より開始し、この3月まで要請を5回重ねてきました。しかし、国は2018年7月6日と同26日に、その12名の死刑を執行しました。ここに12名とご遺族の方々に哀悼の意を表します。

署名数は、第1次から5次にわたり18,338筆となりました。その趣旨に賛同していただけたお一人おひとりに深く御礼と感謝を申し上げます。ありがとうございました。

これでオウム問題は決着がついたとの印象をお持ちの方もいらっしゃると思われますが、私たちは、オウム問題はまだ終わっていないと認識しております。私どもの家族の中にも麻原彰晃に帰依したままの者がまだ相当数おりますし、アレフ等のオウム真理教の教えを引き継ぐ団体に取り込まれる若者たちが今なお後を絶ちません。そして、それらの後継団体はオウム真理教と同様の勧誘を続けています。アレフ等の教団名を明かすときには「事件はでっち上げだった」または「事件は弟子たちの暴走だった」「マスコミの言うことはみんな嘘」という偽りの説明を繰り広げ、信者の拡大を図っています。このような後継団体等によって、本人、家族、そして社会にとっての悲劇的な事件を断じて繰り返させてはなりません。私たちは、そのために信徒の救出に力を注いでまいります。

以上